タイヤのお話。

前回書いた、タイヤの話が良く分からないと言われたので、もう少しわかりやすく書いてみます。
 
車やバイクの場合、地面に唯一接している部分がタイヤのゴムです。このタイヤのゴムが車を支え、車重や加速、横Gなどによる 重み に耐えています。
例えば、RX-8 Type-S の場合、標準装備されているタイヤは 225/45R18 LI91 というタイヤです。これは横幅が225mm、タイヤの厚みが横幅(225mm)の45%、ロードインデックスが91という意味ですが、さらに空気圧の指定が230kPaとされています。
日本自動車タイヤ協会の規格によって、ロードインデックスが91のタイヤの場合、最大空気圧240kPaで負荷能力は615kgと決められています。
そうすると、RX-8 Type-S の推奨空気圧の場合タイヤ1本に掛かる負荷能力は 600Kg で設計されている事になります。(日本で作られているタイヤは、この規格に沿って作られているので最低ラインとして守られています。)
 
一方、僕が今RX-8に履いているタイヤは 245/35R19 LI89 というタイヤです。ロードインデックスが89のタイヤの場合、最大空気圧250kPaを入れたとしても負荷能力は580kgとなってしまい、標準装備のタイヤの性能に劣ってしまう事になります。
ってことは、負荷のかかるような挙動をした場合、タイヤが破損してしまうかもしれないということです。(そんな状況にはなりにくいと思いますが、急停車等何が起こるかわからないので。。。)
日本の規格で作られている場合、ロードインデックスが決まっているので対応できないのですが、レインフォースドという規格に沿ったタイヤも販売されています。このタイヤは一般のタイヤに比べて高めの空気圧を設定する事でロードインデックスを高く設定しています。
例えば、YOKOHAMAのADVAN Sportというタイヤは、245/35R19 LI93 で作られています。この場合、250kPaの空気圧で使用することによって600kgの負荷能力を発揮できる事になり、標準装備のタイヤの能力をまかなえる事になります。
 
まぁ難点なのは、レインフォースド規格のタイヤは値段が高いことですかねぇ。